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古舗
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しにせ
ふりがな文庫
“
古舗
(
しにせ
)” の例文
此所
(
ここ
)
で話が前置きをして置いた浅草大火の
件
(
くだり
)
となるのですが、その前になお少し火事以前の雷門を中心としたその
周囲
(
まわり
)
の町並み、あるいは
古舗
(
しにせ
)
幕末維新懐古談:11 大火以前の雷門附近
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
ほどなく、きれいな
楊柳
(
ようりゅう
)
並木の繁華街の一軒に、
古舗
(
しにせ
)
めいた
大店
(
おおだな
)
の間口が見える。
朱聯金碧
(
しゅれんこんぺき
)
の看板やら
雇人
(
やといにん
)
だの客の出入りなど、問わでも知れる
生薬問屋
(
きぐすりどんや
)
の店だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
植木屋を連れて、三人で近くの津村の
控邸
(
ひかえ
)
へ行くと、下町の
古舗
(
しにせ
)
の大旦那といった上品な老人が、巻帯に白足袋といった恰好で、
縁
(
えん
)
の落ちた数寄屋風の
離屋
(
はなれ
)
から出てきた。
蝶の絵
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ところが、
肝腎
(
かんじん
)
な
武大
(
ぶだ
)
のほうでは、一こう
真
(
ま
)
にうける
風
(
ふう
)
がないのだ。あくまで
金蓮
(
きんれん
)
を
庇
(
かば
)
っている。しかも街道一の
古舗
(
しにせ
)
の大旦那が、ひとの女房に手を出すはずがあるもんか。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
県城通りの
槐
(
えんじゅ
)
並木に、ひときわ目立つ
生薬
(
きぐすり
)
問屋がある。
陽穀
(
ようこく
)
県きっての
丸持
(
まるも
)
ちだともいう
古舗
(
しにせ
)
だ。男はその薬屋の主人で名は
慶
(
けい
)
、
苗字
(
みょうじ
)
は二字姓の
西門
(
せいもん
)
という珍らしい姓だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
舗
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代