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厚遇
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こうぐう
ふりがな文庫
“
厚遇
(
こうぐう
)” の例文
父は自分をすてたにも
拘
(
かかわ
)
らず、自分はむしろ織田の
厚遇
(
こうぐう
)
を受けた、そのことすらも父の正義の当然の報酬の如く感じた、或いは感じたがろうとした。
家康
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
嗚呼
(
ああ
)
、先生
何
(
なん
)
ぞ予を
愛
(
あい
)
するの深くして
切
(
せつ
)
なるや。予何の
果報
(
かほう
)
ありて、かかる先生の
厚遇
(
こうぐう
)
を
辱
(
かたじけの
)
うして
老境
(
ろうきょう
)
を
慰
(
なぐさ
)
めたりや。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
また年頃の経験から
素人
(
しろうと
)
にかかるお客はいかに
厚遇
(
こうぐう
)
しても、三度以上来るものは少く、大抵二度にきまっている事をよく知っていたので、無心をいうなら
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
騒擾
(
そうじょう
)
の際に敵味方
相対
(
あいたい
)
し、その敵の中に
謀臣
(
ぼうしん
)
ありて平和の説を
唱
(
とな
)
え、たとい
弐心
(
ふたごころ
)
を
抱
(
いだ
)
かざるも味方に利するところあれば、その時にはこれを
奇貨
(
きか
)
として
私
(
ひそか
)
にその人を
厚遇
(
こうぐう
)
すれども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
仏教上の事については充分に説明し博士も大いに
悦
(
よろこ
)
んで私共を
厚遇
(
こうぐう
)
してくれたです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
本艦上には、シュペー号に撃沈された英国船九隻の船長その他の幹部乗組員が収容されているが、彼等とて、むしろ
厚遇
(
こうぐう
)
されているようだ。今しも彼等が、甲板を散歩しているのが見える。
沈没男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“厚遇”の意味
《名詞》
手厚くもてなすこと。礼遇。
高く待遇すること。優遇。
(出典:Wiktionary)
厚
常用漢字
小5
部首:⼚
9画
遇
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
“厚”で始まる語句
厚
厚顔
厚意
厚司
厚誼
厚情
厚木
厚狭
厚衾
厚板