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南京米
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なんきんまい
ふりがな文庫
“
南京米
(
なんきんまい
)” の例文
というのは監獄のはいわゆる四
分
(
ぶ
)
六
飯
(
めし
)
とかで
南京米
(
なんきんまい
)
が四割入っているようだが、部落には白い米などはただの一粒もなかったからである。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「
此
(
こ
)
れまあ、
勘次等
(
かんじら
)
にも
濟
(
す
)
まねえつちつてつ
處
(
ところ
)
さ、わし
等
(
ら
)
も
洪水
(
みづ
)
でねえ」おつたは
風呂敷
(
ふろしき
)
で
南京米
(
なんきんまい
)
の
袋
(
ふくろ
)
をきりつと
包
(
つゝ
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わたくしは
南京米
(
なんきんまい
)
をごしごしとぎながら、無花果の枯葉を眺め、飽き果てし身に似たりけり……と口ずさんだが、後の五字に
行詰
(
ゆきづま
)
ってそのまま
止
(
よ
)
してしまった。
枯葉の記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
うむ、そんなら
貴樣
(
きさま
)
がこないだ
途中
(
とちう
)
で、
南京米
(
なんきんまい
)
をぬき
盗
(
と
)
つたのを
巡査
(
じゆんさ
)
に
告
(
つ
)
げるがいいかと
言
(
ゆ
)
ふんです
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
小麦粉ばかりでありません。お米もその通りで日本のお米は御存知の通り糊精分が多くって大層粘着力があります。俗に
南京米
(
なんきんまい
)
という外国の米は粘着力がなくってポソポソします。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
「はい/\、支那の人は
南京米
(
なんきんまい
)
を日本一だと申しますよ」
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
子供らは冬の寒中に、
南京米
(
なんきんまい
)
の
麻袋
(
あさぶくろ
)
に
這入
(
はい
)
って
慄
(
ふる
)
えていることさえあった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
京
常用漢字
小2
部首:⼇
8画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“南京”で始まる語句
南京
南京虫
南京豆
南京玉
南京路
南京鼠
南京繻子
南京街
南京町
南京錠