“午寐(ひるね)” の例文
青森(あおもり)あたりだとききました、越中(えっちゅう)から出る薬売りが、蓴菜(じゅんさい)が一(いっ)ぱい浮いて、まっ蒼(さお)に水銹(みずさび)の深い湖のほとりで午寐(ひるね)をしていると、急に水の中へ沈んでゆくような心地(こころもち)がしだしたので
糸繰沼 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
いま先方(さきがた)門野を呼んで括(くく)り枕を取り寄せて、午寐(ひるね)を貪(むさ)ぼった時は、あまりに溌溂(はつらつ)たる宇宙の刺激に堪えなくなった頭を、出来るならば、蒼(あお)い色の付いた、深い水の中に沈めたい位に思った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いま先方(さきがた)門(かど)野を呼(よ)んで括(くゝ)り枕(まくら)を取(と)り寄(よ)せて、午寐(ひるね)を貪(むさ)ぼつた時は、あまりに溌溂たる宇宙の刺激に堪えなくなつた頭(あたま)を、出来(でき)るならば、蒼(あを)い色(いろ)の付(つ)いた、深(ふか)い水(みづ)の中(なか)に沈(しづ)めたい位に思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)