勇二ゆうじ)” の例文
「おかあさん、そんなら、このちいさい、いじけたのがおやなんですか。」と、勇二ゆうじは、いまさらのごとくおどろいて、山吹やまぶきけてたずねました。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おかあさん、山吹やまぶきをもらってきてえましたが、はなくでしょうか。」と、勇二ゆうじは、おかあさんにきいたのでありました。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「しようよ。ただやるだけなら、いいんだろう。やったり、とったりして、かけなけりゃね。」と、勇二ゆうじが、いいました。
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ござをかしてくれれば、一つあげるよ。」と、勇二ゆうじが、いいました。小山こやまは、きゅうに、たのしそうな顔色かおいろになりました。
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
しんちゃん、そこにいるの。」と、まっさきにかけてきたのは、善吉ぜんきちでありました。つづいて、武夫たけおに、勇二ゆうじが、にこまをにぎってかけてきました。
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
勇二ゆうじは、なんとなく、その山吹やまぶきなえをかわいそうにおもいました。もし、このままにしておいたら、ついにはびもせずに、れてしまうだろうとおもいました。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いちばんカルタにけたひとが、うことにしよう。」と、勇二ゆうじくんがいいました。
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)