“ゆうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勇治36.4%
勇二27.3%
囿時9.1%
夕凍9.1%
憂時9.1%
熊耳9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、是を知らぬ山之助は、是も落合までく積りで山道へ掛って来ますると、あとからぱた/\/\/\/\と追掛けて来たのは、勇治ゆうじという胡麻の灰。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おかあさん、山吹やまぶきをもらってきてえましたが、はなくでしょうか。」と、勇二ゆうじは、おかあさんにきいたのでありました。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この神天の九部と天帝の囿時ゆうじを司ると見え、『神仙伝』(『淵鑑』二七に引く)に山陽の人東郭延、仙道成りて数十人虎豹に乗り来り迎う、親友に別れていわく崑崙山に詣るとあるから
肉をあぶる香ばしい匂いが夕凍ゆうじみの匂いに混じって来た。一日の仕事を終えたらしい大工のような人が、息を吐く微かな音をさせながら、堯にすれちがってすたすたと坂を登って行った。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
だから貧時ひんじにはひんばくせられ、富時ふじにはに縛せられ、憂時ゆうじにはゆうに縛せられ、喜時きじにはに縛せられるのさ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……達摩だるまは面壁九年にして、少林の熊耳ゆうじと云われました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)