夕凍ゆうじ)” の例文
肉をあぶる香ばしい匂いが夕凍ゆうじみの匂いに混じって来た。一日の仕事を終えたらしい大工のような人が、息を吐く微かな音をさせながら、堯にすれちがってすたすたと坂を登って行った。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)