力落ちからおと)” の例文
じつおどろきました、んなお丈夫ぢやうぶさまなおかたうして御死去おなくなりになつたかとつて、宿やどものよろしうまうしました、さぞ力落ちからおとしで……。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それでも神様かみさまうあってもわたくしねがいをおききれになってくださらないので、そのときわたくし力落ちからおとしとったらなかったものです。
知らない国の人が亡くなったとも思われないような力落ちからおとしを感じながら、岸本はひとりでサン・テチエンヌの古い寺院の方へ歩いて行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
上げ能こそ尋ね參られたり彦兵衞殿は不慮ふりよの事にて相果あひはてられ嘸々さぞ/\力落ちからおとなるべしと云に彦三郎は涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)