前樣まへさん)” の例文
新字:前様
「かうやつて、かういてるんだぜ、木挽こびき小僧こぞうだぜ。お前樣まへさんはおかみさんだらう、柳屋やなぎやのおかみさんぢやねえか、それねえ、此方こつちでお辭儀じぎをしなけりやならないんだ。ねえ、」
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「だつてお前樣まへさんはお客樣きやくさまぢやあないかね、お客樣きやくさまならわたしところ旦那だんなだね、ですから、あの、毎度まいど難有ありがたぞんじます。」とやなぎすがつて半身はんしん伸出のびでたまゝ、むねかほなゝめにして、與吉よきちかほ差覗さしのぞく。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)