“初七日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょなのか56.5%
しょなぬか43.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は御親類たちに合わせる顔も無いと云って、久兵衛が葬式の日にも、初七日しょなのかの墓参の日にも、自分から遠慮して参列しなかった。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
初七日しょなのか法会ほうえがすんだ夜である。ひさびさに子供たちと食事をした藤右衛門は、まえから考えていたのであろう、格之助を呼んで、今宵から屋敷うちで看経はならぬと云った。
日本婦道記:松の花 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
母の初七日しょなぬかの時もね、わたしはたて続けにビールを何杯飲みましたろう。なんでもびんがそこいらにごろごろころがりました。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
求馬は甚太夫喜三郎の二人と共に、父平太郎の初七日しょなぬかをすますと、もう暖国の桜は散り過ぎた熊本くまもとの城下を後にした。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)