“二七日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたなぬか83.3%
にしちにち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、もう二三日すると二七日ふたなぬかが来るから、事に依ると敬吾が帰って来るかも知れぬが……というのがお神さんの話の概要であった。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小三郎は養父の二七日ふたなぬかの日になって法事をしたところで、翌朝六つ時分になって庖厨かってに火をく者があった。それは五十ばかりの女であった。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
自分の親もさぞ案じて居るだろうと心配しては泣き、見るにつけ聞くにつけても涙ばかり、漸く二七日にしちにちも済みましたから
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お朝の二七日にしちにちは七月七日であったが、その日はあたかも七夕たなばたの夜にあたるというので、六日の逮夜たいやに尾張屋の主人喜左衛門は親類共と寺まいりに行った。重吉も一緒に行った。
半七捕物帳:34 雷獣と蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)