“しょなのか”の漢字の書き方と例文
語句割合
初七日100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからもう何年かたった、ある寒さの厳しい夜、僕は従兄の家の茶のに近頃始めた薄荷はっかパイプをくわえ、従姉と差し向いに話していた。初七日しょなのかを越した家の中は気味の悪いほどもの静かだった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ああわれらモータル! あるいは今年の夏には他の二つの不祥に遭遇そうぐうせねばならぬかもしれません。私は葬式後初七日しょなのかの喪のあけぬまの、funèbre な空気のなかでこの手紙を書きました。
青春の息の痕 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
ついきのうは初七日しょなのかで、宮中をはじめ二条の故館こかんでは法要が行われ、各寺院でも終日の勤行ごんぎょうがあり、町の声にしても、もうい人となると、いまは何か、巨大に感じられる人間像とあとの空虚うつろ
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)