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切味
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きれあじ
ふりがな文庫
“
切味
(
きれあじ
)” の例文
「すか/\」という言葉は、その
切味
(
きれあじ
)
を示していると共に、先ず二つに割り、次いで半月形に切るというような、連続的な動作をも現している。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
勿論誰も手を触れず、いつ研いだ事もないのに、
切味
(
きれあじ
)
の鋭さは、月の影に
翔込
(
かけこ
)
む
梟
(
ふくろう
)
、小春日になく山鳩は構いない。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いつぞや大菩薩峠の上で
生胴
(
いきどう
)
を
試
(
ため
)
してその
切味
(
きれあじ
)
に覚えのある武蔵太郎安国の
鍛
(
きた
)
えた
業物
(
わざもの
)
を横たえて、門弟下男ら
都合
(
つごう
)
三人を引きつれて、いざ
出立
(
しゅったつ
)
の
間際
(
まぎわ
)
へ
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……薫るのなんぞ何のその、酒の
冷
(
ひや
)
の気を浴びて、正宗を、
壜
(
びん
)
の口の
切味
(
きれあじ
)
や、
錵
(
にえ
)
も匂も
金色
(
こんじき
)
に、梅を、
朧
(
おぼろ
)
に
湛
(
たた
)
えつつ、ぐいと飲み、ぐいと
煽
(
あお
)
った——立続けた。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鉄砲巻は山に積むし、近所の
肴屋
(
さかなや
)
から、
鰹
(
かつお
)
はござってら、
鮪
(
まぐろ
)
の
活
(
いき
)
の可いやつを目利して、一土手提げて来て、私が
切味
(
きれあじ
)
をお目にかけたね。素敵な切味、一分だめしだ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通