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分與
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わけあた
も
分與へし所
數月無實の罪にて入
牢致し居し段
不便に
思召れ且つ至孝の者に付
苗字帶刀差許す樣領主へ仰付らる之に
依て村役の儀は前々之通り心得べし
少しも用ひねば此酒は
近所の
懇意の者に
分與へける
寶澤師匠に向ひ申やうは
何卒那酒を
其方儀不正の
儀無之而已ならず
我が家の
衰頽を
再興せんことを年來心掛
貯はへたる金子を
惜む事なく叔母早へ
分與へたるは
仁なり義なり
憑司昌次郎と
交りを
絶身を退ひたるは智なり又梅を