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出頭
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しゅっとう
ふりがな文庫
“
出頭
(
しゅっとう
)” の例文
贔屓
(
ひいき
)
にせられるようでござるが、手前家来の仕置は、不肖ながら手前一存で取計らい申す。如何に当時
出頭
(
しゅっとう
)
の若年寄でも、いらぬ世話はお置きなされい。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かかる軍紀の
弛
(
ゆる
)
みが見ゆればこそ、皇帝も特にこの高俅へ重任を命ぜられたものではある。しかるに、
出頭
(
しゅっとう
)
の
簿
(
ぼ
)
へ名をのぼせながら、今日の
馬揃
(
うまぞろ
)
えに、姿を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
方便門
(
ほうべんもん
)
を通じて
出頭
(
しゅっとう
)
し来る行為、動作、言説の是非は解脱の関するところではない。したがって吾人は解脱を修得する前に
正鵠
(
せいこく
)
にあたれる趣味を養成せねばならぬ。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
揃へまた
立作者
(
たてさくしゃ
)
出頭
(
しゅっとう
)
の折はその羽織をたたみ食事の給仕をなし始終つき添ひ働くなり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ことに羽柴家の支配人
近藤
(
こんどう
)
老人は、主家の一大事とばかりに、さわぎたてて、警察へ
出頭
(
しゅっとう
)
して、保護をねがうやら、あたらしく、猛犬を買いいれるやら、あらゆる手段をめぐらして
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
母親
(
ははおや
)
は、おそるおそる
職員室
(
しょくいんしつ
)
へ
出頭
(
しゅっとう
)
して、ひくく
頭
(
あたま
)
をたれて、いかめしい、ひげのある
顔
(
かお
)
を、まともに
見
(
み
)
ようとせず、ただ
教師
(
きょうし
)
のいうことを、
額
(
ひたい
)
に
汗
(
あせ
)
をにじませながら
聞
(
き
)
いていました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
八
月
(
がつ
)
にアンドレイ、エヒミチは
市役所
(
しやくしょ
)
から、
少
(
すこ
)
し
相談
(
そうだん
)
があるに
由
(
よ
)
って、
出頭
(
しゅっとう
)
を
願
(
ねが
)
うと
云
(
い
)
う
招状
(
しょうじょう
)
があった、で、
定刻
(
ていこく
)
に
市役所
(
しやくしょ
)
に
行
(
い
)
って
見
(
み
)
ると、もう
地方軍令部長
(
ちほうぐんれいぶちょう
)
を
初
(
はじ
)
め、
郡立学校視学官
(
ぐんりつがっこうしがくかん
)
市役所員
(
しやくしょいん
)
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“出頭”の意味
《名詞》
出 頭(しゅっとう)
呼び出されて本人が自分で役所・警察署などに出向くこと。
他より優っている様子。出世が著しいこと。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“出頭”で始まる語句
出頭人