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でほうだい
ふりがな文庫
“
出放題
(
でほうだい
)” の例文
これなどは、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
つめて
歌
(
うた
)
つてゐるので、
口
(
くち
)
から
出放題
(
でほうだい
)
に
作
(
つく
)
つたものでは、けっして、かうはうまくゆきません。つぎのは
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「そうだよ、ちょうど
悟空猿
(
ごくうざる
)
の手下みたいな
面
(
つら
)
ツキさね。だけど、
出放題
(
でほうだい
)
もいい加減にしないと、どやしつけるから、気をおつけ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その要もあるまいと思って黙っていたら、リンピイが勝手にそう信じこんで、同時に僕も、いい気になって
出放題
(
でほうだい
)
な名乗りを上げてしまったのだ。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
その座敷の中で、
俄
(
にわ
)
かに
唄
(
うた
)
をうたい出したものがあるのです。多分それは寝床の中にいて、宿酔のまださめやらない御苦労なしの
出放題
(
でほうだい
)
だと思われますが
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
兄さんは自分の身躯や心が自分を
裏切
(
うらぎ
)
る
曲者
(
くせもの
)
のように云います。それが
徒爾
(
いたずら
)
半分の
出放題
(
でほうだい
)
でない事は、
今日
(
きょう
)
までいっしょに
寝泊
(
ねとま
)
りの
日数
(
ひかず
)
を重ねた私にはよく理解できます。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
梅吉は吹き出したくなるのをじっと
堪
(
こら
)
えて、散々
出放題
(
でほうだい
)
のお上手を列べ立てます。
幇間
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こいつアやられた。そこまでお見とおしたア知らなかった。……やいやい、芳太郎、まア、そうご立腹あそばすな。悪気でしたわけじゃねえ。ちょっと曰くがあって、それで
出放題
(
でほうだい
)
なことを
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
あおむけに
寝
(
ね
)
ながら、足で
床板
(
ゆかいた
)
をふみ鳴らし、口から
出放題
(
でほうだい
)
にあたりちらしていると、その
仕切境
(
しきりざかい
)
の板のむこうがわで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弁信法師のいうことは、
上
(
かみ
)
は
碧落
(
へきらく
)
をきわめ、
下
(
しも
)
は
黄泉
(
こうせん
)
に至るとも、あなたの姉を殺したものがこの人のほかにあるならばお目にかかる——それは途方もない
出放題
(
でほうだい
)
。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
得意と、えがいてきた
慾望
(
よくぼう
)
を、めちゃめちゃに
裏切
(
うらぎ
)
られた蛾次郎は、腹立たしさのあまり、
出放題
(
でほうだい
)
なにくまれ口をたたいて、
黒屋敷
(
くろやしき
)
の門をでようとすると、横からふいに
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
題
常用漢字
小3
部首:⾴
18画
“出放”で始まる語句
出放