“でほうだい”の漢字の書き方と例文
語句割合
出放題100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その座敷の中で、にわかにうたをうたい出したものがあるのです。多分それは寝床の中にいて、宿酔のまださめやらない御苦労なしの出放題でほうだいだと思われますが
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
兄さんは自分の身躯や心が自分を裏切うらぎ曲者くせもののように云います。それが徒爾いたずら半分の出放題でほうだいでない事は、今日きょうまでいっしょに寝泊ねとまりの日数ひかずを重ねた私にはよく理解できます。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
梅吉は吹き出したくなるのをじっとこらえて、散々出放題でほうだいのお上手を列べ立てます。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)