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凄寥
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せいれう
ふりがな文庫
“
凄寥
(
せいれう
)” の例文
蓋
(
けだ
)
しこの壁際の恐るべき有様に対しつゝそを読まば、ロンドンの宮廷劇場にアービングが演ずる神技を見んよりも、一層其
凄寥
(
せいれう
)
の趣を知るに近からむなり。袖口の
擦
(
す
)
りきれたる羽織あり。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
僕
(
ぼく
)
は
今日
(
けふ
)
まで
斯
(
こ
)
んな
凄寥
(
せいれう
)
たる
光景
(
くわうけい
)
に
出遇
(
であ
)
つたことはない。
足
(
あし
)
の
下
(
した
)
から
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
が
忽
(
たちま
)
ち
現
(
あら
)
はれ、
忽
(
たちま
)
ち
消
(
き
)
える。
草原
(
くさはら
)
をわたる
風
(
かぜ
)
は
物
(
もの
)
すごく
鳴
(
な
)
つて
耳
(
みゝ
)
を
掠
(
かす
)
める、
雲
(
くも
)
の
絶間絶間
(
たえま/\
)
から
見
(
み
)
える
者
(
もの
)
は
山又山
(
やままたやま
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“凄寥”の意味
《名詞》
寒気がするほど寂しいこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
凄
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
寥
漢検1級
部首:⼧
14画
“凄”で始まる語句
凄
凄惨
凄味
凄愴
凄艶
凄気
凄腕
凄然
凄婉
凄絶