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其文
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そのぶん
委しく申立しに伊奈殿は夫は
屹度したる
證據なり此方にさし出すべしとの事に付即ち差出しけるに
奧州福島仕立の
紙煙草入にして其中に手紙一通あり
其文に
恁る事は
円朝も
薩張存ぜずに
居りましたが、
彼の
談洲楼焉馬が
認めた文に
依て
承知いたしました。
其文に
太史公曰く、
余、
司馬の
兵法を
讀むに、
(三六)閎廓深遠にして、
(三七)三
代の
征伐と
雖も、
未だ
其義を
竟す※
能はず、
其文の
如きは、
亦(三八)少しく
襃せり。