六花りくくわ)” の例文
とてもつもらば五尺ごしやく六尺ろくしやく雨戸あまどけられぬほどらして常闇とこやみ長夜ちやうやえんりてたしともつじた譫言たはごとたまふちろ/\にも六花りくくわ眺望ながめべつけれど
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
舞ふや蝴蝶こてふそで軽く、枯木も春の六花りくくわの眺めを、世にある人は歌にも詠み詩にも作り、月花に並べてたたゆらん浦山うらやましさよ、あはれ忘れがたき昔しを思へば、降りに降る雪くちをしく悲しく
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)