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俥代
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くるまだい
「
串戲言つちや
可けません。あれを
持つて
來ようものなら、
河へ
落つこつて
了つたんです。」と、
無論高い
俥代を
拂つて、
俥で
家まで
持つて
來たものです。
期限の日に参つたのにお払が無い、そこで
空く帰るその日当及び
俥代として下すつたから戴きました。
……
實は、
一寸下りて
蕎麥にしたい
處だが、かけ
一枚なんぞは
刹那主義だ、
泡沫夢幻、つるりと
消える。
俥代を
差引くと
其いづれかを
選ばねばならない
懷だから、
其處で
餡氣で。