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余所余所
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よそよそ
ふりがな文庫
“
余所余所
(
よそよそ
)” の例文
旧字:
餘所餘所
「なに二人とも
去
(
さ
)
る所の令嬢ですよ、御存じの
方
(
かた
)
じゃありません」と
余所余所
(
よそよそ
)
しい返事をする。「ナール」と主人は引張ったが「ほど」を略して考えている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
四郎の言葉には、すこし
余所余所
(
よそよそ
)
しいところがあるばかりで、一向恨みがましい節も見えなかった。
雷
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この歌には、明かに「妹」とあるから、こまやかな情味があって
余所余所
(
よそよそ
)
しくない。そして、この「妹乗るらむか」という一句が一首を統一してその中心をなしている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
妻君その様子の
劇
(
あわ
)
てたるを笑い「ハイ来てお
在
(
いで
)
です、モシお登和さん」と振返りて呼びけるにお登和も
詮方
(
せんかた
)
なく座敷へ入りしが心に
憚
(
はばか
)
る事ありけん、
余所余所
(
よそよそ
)
しく大原に黙礼せしのみ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
十五六年もの間、ぱったりと音沙汰のなかった叔父と、こうして偶然に会ったというのに、その態度のあまりの
余所余所
(
よそよそ
)
しさには、中野自身、
却
(
かえっ
)
て狼狽に似た気持に襲われたほどであった。
地図にない島
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
(画家の方に背中を向け、
余所余所
(
よそよそ
)
しく。)どう致しまして。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
それになぜ今はこんなに
余所余所
(
よそよそ
)
しくなっているのだろう。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
そこで一首がしっとりと充実して決して
申訣
(
もうしわけ
)
の
余所余所
(
よそよそ
)
しさというものが無い。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
それと同様に妻君の何か
浮
(
うか
)
ない顔をしていて良人に
尋
(
たずね
)
られる時、イエどうも致しませんと
余所余所
(
よそよそ
)
しい返事をしてやっぱり浮ない顔をしていたら良人の心配はいよいよ深くなるばかりだ。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
と
何処
(
どこ
)
までも
余所余所
(
よそよそ
)
し。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“余所”で始まる語句
余所
余所行
余所目
余所事
余所々々
余所見
余所眼
余所人
余所外
余所行姿