余光よくわう)” の例文
旧字:餘光
白猿はくゑん余光よくわう抱一はういつ不白ふはくなどのもとへも立入たちいるやうになり、香茶かうちや活花いけばなまで器用であはせ、つひ此人このひとたちの引立ひきたてにて茶道具屋ちやだうぐやとまでなり、口前くちまへひとつで諸家しよけ可愛かあいがられ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
空のはてながき余光よくわうをたもちつつ今日けふよりは日がアフリカに落つ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
遠い岬に曳きはへる、と、余光よくわう火焔くわえん
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その余光よくわうの中に
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
余光よくわうさへなくなりゆきし渡津海わたつみにミニコイ嶋の灯台の見ゆ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)