ナニ)” の例文
此度の事ハ紀州ハナニ故の勢にや、あまり無礼ブレイなる事ニて私の人数及便船かりなど鞆の港にほりあげ、主人の急用ありとて長崎の方へ出帆仕候。
ところが、数日後のナニ新聞かで、ある演芸記者の、其夜の会の批評の端だつたかに、「仁左衛門が、傍若無人に拍手した。身分を弁へぬことの甚しいものだ」
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
以来イライ十春秋ジッシュンジュウ日夜転輾ニチヤテンテン鞭影ベンエイキミヲコクシ、九狂一拝キュウキョウイッパイ精進ショウジン御懸念ゴケネン一掃イッソウノオ仕事シゴトシテラレルナラバ、ワタクシナニオウ、コエタカク、「アリガトウ」ト明朗メイロウ粛然シュクゼン謝辞シャジノミ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)