あに)” の例文
あにい、そのまま上へ積まっしゃい、と早や二人して、嘉吉めが天窓あたまと足を、引立てるではござりませぬか。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かあねえだ。もの、理合りあいを言わねえ事にゃ、ハイ気が済みましねえ。お前様も明神様お知己ちかづきなら聞かっしゃい。老耆おいぼれてんぼうじじいに、若いものの酔漢よいどれ介抱やっかいあに、出来べい。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あに前様めえさま、学校で体操するだ。おたま杓子じゃくしで球をすくって、ひるてんのとびっこをすればちゅッて、手毬なんか突きっこねえ、)と、先生様の前だけんど、わし一ツ威張ったよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あにも居ねえぞ。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)