トップ
>
伊万里
>
いまり
ふりがな文庫
“
伊万里
(
いまり
)” の例文
旧字:
伊萬里
Ⅴ
茶飲茶碗
(
ちゃのみぢゃわん
)
二種。
藍絵
(
あいえ
)
磁器。窯は
伊万里
(
いまり
)
。大きさほぼ同じく丈一寸七分、口径二寸三分。日本民藝美術館蔵。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
昔肥前の松浦領と
伊万里
(
いまり
)
領と、領分境をきめようとした時に、松浦の
波多三河守
(
はたみかわのかみ
)
は、伊万里
兵部大夫
(
ひょうぶだゆう
)
と約束して、双方から夜明けの鶏の声をきいて馬を乗り出し
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
汽車で行くなら、国鉄で博多から筑肥線で
伊万里
(
いまり
)
行きへ乗り、東唐津のふたつ手前、浜崎駅で下車。
江戸前の釣り
(新字新仮名)
/
三遊亭金馬
(著)
いづれも模様も何んにも無い、
伊万里
(
いまり
)
の白い徳利、一本には唯今申上げた南蛮物の毒酒が入って居り、一本には
唐土
(
もろこし
)
から渡った、不老長寿の霊薬が入って居ります。この通り
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえね、あした早く
発
(
た
)
って、旦那といっしょに
伊万里
(
いまり
)
のほうへ年例の仕込みにゆきますからね、ちょっとこの前を通ったついでに、しばらくのお別れに寄ってみましたのさ」
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
陸路から
伊万里
(
いまり
)
、
嬉野
(
うれしの
)
を抜ける山道づたいに辛苦艱難をして長崎に這入ると、すぐに仲間の
抜荷
(
ぬけに
)
買を呼集め、それからそれへと右から左に荷を
捌
(
さば
)
かせて、忽ちの
中
(
うち
)
に儲けた数万両を
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
さてところで信長だが、こいつはとても感心な奴で、悪党振りが大きかった。そこで考えたというものさ。きゃつらの財産をふんだくってやれとな。……
伊万里
(
いまり
)
伊万里、お前へ聞こう。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
久米一ほどの名人の
火入
(
ひい
)
れする
窯焚
(
かまた
)
きはそうザラにあるものでなく、
大川内
(
おおかわち
)
、
伊万里
(
いまり
)
、
有田
(
ありた
)
、
三地
(
さんち
)
を通じてみても、今度の
献上陶器
(
けんじょうすえもの
)
の火入れは、どうしても百助でなければ
納
(
おさ
)
まりがつかない。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの瀬戸物はどこで出来るんだと博物の教師に聞いたら、あれは瀬戸物じゃありません、
伊万里
(
いまり
)
ですと云った。伊万里だって瀬戸物じゃないかと、云ったら、博物はえへへへへと笑っていた。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いつぞやお
鍋
(
なべ
)
が
伊万里
(
いまり
)
の
刺身皿
(
さしみざら
)
の箱を落して、十人前ちゃんと
揃
(
そろ
)
っていたものを、毀したり傷物にしたり一ツも満足の物の無いようにしました時、
傍
(
そば
)
で見ていらしって、
過失
(
そそう
)
だから仕方がないわ
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
錦手や
伊万里
(
いまり
)
の山の薄紅葉 同
古池の句の弁
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「
伊万里
(
いまり
)
」を離れて日本の磁器を発達させ得たであろうか。あの
高麗人
(
こうらいびと
)
の心情なくして、あの「高麗焼」の線を産むことはできぬ。工藝の美は多元的美である。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
しかし
伊万里
(
いまり
)
とか瀬戸とかから遠い北方の国々には、容易に行き渡らなかったと見える。それに北国の人々は保守的であるから在来の習慣を破ることをなかなかしない。
陸中雑記
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
有田を訪う者はあの
泉山
(
いずみやま
)
を忘れまい、日本の津々浦々に「
伊万里
(
いまり
)
」の名で通る焼物の大部分は、原料をそこに仰いでいる。試験所の松林氏に案内されて、
石素地
(
いしきじ
)
の泉であるその山に入った。
北九州の窯
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
伊
漢検準1級
部首:⼈
6画
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“伊万里”で始まる語句
伊万里焼
伊万里赤絵町