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付纏
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つきまと
ふりがな文庫
“
付纏
(
つきまと
)” の例文
慶三は独りで往来を歩いている時または店で働いている時も、絶えずお千代の肌の
臭
(
におい
)
がもやもや身に
付纏
(
つきまと
)
っているような心持がしてならなかった。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こいつ
旨
(
うま
)
いと駆けて来ると黒い人が出て来てガラガラと通行止めた、馬鹿馬鹿しい、死ぬ時までも邪魔の神は
付纏
(
つきまと
)
う。汽車は無心にゴロゴロと
唸
(
うな
)
りながら過ぎ去った。
愛か
(新字新仮名)
/
李光洙
(著)
肩へ
捉
(
つか
)
まらせるやら、
萎
(
しな
)
びた乳房を
弄
(
なぶ
)
らせるやら、そんな風にして
付纏
(
つきまと
)
われるうちにも、何となくお種は女らしい満足を感じた。夫に捨てられた
悲哀
(
かなしみ
)
も、いくらか慰められて行った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三膳出しましたと
云
(
いっ
)
て、
却
(
かえ
)
ってこの男を
怪
(
あやし
)
んだ、
爰
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
てこの男は主人の妻子が
付纏
(
つきまと
)
って、こんな不思議を見せるのだと思い、
迚
(
とて
)
も
逭
(
のが
)
れぬと観念した、
自訴
(
じそ
)
せんと
取
(
とっ
)
て
返
(
か
)
えす途上
捕縛
(
ほばく
)
されて
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
「お酒に女。さうなると
極
(
きま
)
つて勝負事ツて云ふやつが
付纏
(
つきまと
)
つて来ますからね。」
にぎり飯
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「お酒に女。そうなると極って勝負事ッて云うやつが
付纏
(
つきまと
)
って来ますからね。」
にぎり飯
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
纏
漢検準1級
部首:⽷
21画
“付”で始まる語句
付
付近
付人
付合
付添
付着
付木
付会
付根
付焼刃