“人形娘”の読み方と例文
読み方割合
にんぎょうむすめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとうさんは、金之助きんのすけさんを人形扱にんぎょうあつかいにする袖子そでこのことをわらえなかった。なぜかなら、そういう袖子そでこが、じつとうさんの人形娘にんぎょうむすめであったからで。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それほどおそろしいいきおいでかあさんからいてったしおが——十五ねんのちになって——あのかあさんと生命せいめいりかえっこをしたような人形娘にんぎょうむすめしてた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その自分じぶんこのみからとうさんはして、袖子そでこものでも、ものでも、すべて自分じぶん見立みたててやった。そして、いつまでも自分じぶん人形娘にんぎょうむすめにしておきたかった。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)