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云出
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いひだ
ふりがな文庫
“
云出
(
いひだ
)” の例文
その
得意先
(
とくいさき
)
の一
軒
(
けん
)
で
橋場
(
はしば
)
の
妾宅
(
せふたく
)
にゐる
御新造
(
ごしんぞ
)
がお
糸
(
いと
)
の
姿
(
すがた
)
を見て
是非
(
ぜひ
)
娘分
(
むすめぶん
)
にして
行末
(
ゆくすゑ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な芸者にしたてたいと
云出
(
いひだ
)
した事からである。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一
分間
(
ぷんかん
)
默
(
もく
)
して
兩手
(
りやうて
)
で
膝
(
ひざ
)
を
擦
(
こす
)
つてゐた
郵便局長
(
いうびんきよくちやう
)
は
又
(
また
)
云出
(
いひだ
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
蘿月
(
らげつ
)
は一家の破産
滅亡
(
めつばう
)
の
昔
(
むかし
)
を
云出
(
いひだ
)
されると
勘当
(
かんだう
)
までされた
放蕩三昧
(
はうたうざんまい
)
の身は、
何
(
なん
)
につけ、
禿頭
(
はげあたま
)
をかきたいやうな
当惑
(
たうわく
)
を感ずる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
初めから
覚悟
(
かくご
)
してゐた事なので
長吉
(
ちやうきち
)
は黙つて首をたれて、何かにつけてすぐに「親一人子一人」と
哀
(
あはれ
)
ツぽい事を
云出
(
いひだ
)
す母親の意見を聞いてゐた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“云”で始まる語句
云
云々
云云
云付
云為
云訳
云懸
云掛
云事
云張