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云交
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いひかは
捨て遁しこそ
遺恨なれと自殺して
死せしとぞ又瀬川は年頃
云交せし男と
連副しに何時となく
神氣狂ひ左右の
小鬢に角の如き
癌出來し故人々彼の
留守居の
執念にてや有んと云しが
何時しか人の見ぬ間に
井戸へ身を
盡して
待遇けるにぞ吉之助は
斯る遊びの初めて
成ば
魂魄は
天外に
飛只現の如くに
浮れ是よりして雨の夜雪の日の
厭ひなく
通ひしかば初瀬留も
憎からず思ひ吉之助ならではと今は
互に
深く
云交し一
日逢ねば千秋の思ひを