二人前ににんまへ)” の例文
此通このとほり獻立こんだて二人前ににんまへ明日みやうにち晝食ちうじきこしらふるやう、料理番れうりばん申置まをしおくべし、なにかと心遣こゝろづかひいたさせたり、休息きうそくせよ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かごなかなる何某なにがしづるにもでられず、おほせにそむかば御咎おとがめあらむと、まじ/\として煙草たばこへば、幼君えうくん左右さいうかへりたまひ、「いまこそかね申置まをしおきたる二人前ににんまへ料理れうりまゐれ」とめいぜらる。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)