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両端
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りょうはじ
ふりがな文庫
“
両端
(
りょうはじ
)” の例文
旧字:
兩端
しかも
強
(
し
)
いて言葉を出そうとすると、口へ出ないで鼻へ抜けそうになる。それを我慢すると、唇の
両端
(
りょうはじ
)
がむずむずして、小鼻がぴくついて来る。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もとの記憶には産土のわきを
円曲
(
えんきょく
)
に曲がって、
両端
(
りょうはじ
)
には青い草がきれいにあざみやたんぽぽの花など咲いていた。小さなこの村にふさわしいのであった。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
柏餅が一番
宜
(
い
)
いんです、布団の
両端
(
りょうはじ
)
を取って巻付けて両足を
束
(
そく
)
に立って
向
(
むこう
)
の方に枕を
据
(
す
)
えて、これなりにドンと寝ると、
好
(
い
)
い塩梅に枕の処へ参りますが、そのかわり
寝像
(
ねぞう
)
が悪いと
餡
(
あん
)
がはみ出します
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両足を
湯壺
(
ゆつぼ
)
の中にうんと踏ん張って、ぎゅうと
手拭
(
てぬぐい
)
をしごいたと思ったら、
両端
(
りょうはじ
)
を握ったまま、ぴしゃりと、音を立てて
斜
(
はす
)
に
膏切
(
あぶらぎ
)
った背中へあてがった。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もし愛という不可思議なものに
両端
(
りょうはじ
)
があって、その高い
端
(
はじ
)
には神聖な感じが働いて、低い端には
性欲
(
せいよく
)
が動いているとすれば、私の愛はたしかにその高い極点を
捕
(
つら
)
まえたものです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
葭簀
(
よしず
)
の
隙
(
すき
)
から
覗
(
のぞ
)
くと、奥には石で囲んだ池が見えた。その池の上には藤棚が釣ってあった。水の上に差し出された
両端
(
りょうはじ
)
を支える二本の
棚柱
(
たなばしら
)
は池の中に埋まっていた。
周囲
(
まわり
)
には
躑躅
(
つつじ
)
が多かった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“両端”の意味
《名詞》
ある物や場所における、向かい合う二つの端。
(出典:Wiktionary)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌