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下萌
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したもえ
ふりがな文庫
“
下萌
(
したもえ
)” の例文
天地の運行に従って百草は
下萌
(
したもえ
)
をし、
生
(
お
)
い立ち、花をつけ、実を結び、枯れる。人もまた天地の運行に従って、生れ、生長し、老い、死する。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
峠の上には
雲雀
(
ひばり
)
が舞い、木立の中では
鶯
(
うぐいす
)
が、気味の悪いほど長い息で鳴いている。そして木の
下萌
(
したもえ
)
は露に重く、馬の
草鞋
(
わらじ
)
はびっしょりと濡れる。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
がしかし、南隅の
寒紅梅
(
かんこうばい
)
一枝、月
温
(
ぬる
)
く
霞
(
かす
)
む夜を待つもののように、やはり何処か
下萌
(
したもえ
)
の季節らしく、寒いうちにも春意を含んでふくらんでおります。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
濕
(
しめ
)
り
田
(
だ
)
よ春は田の
面
(
も
)
の
下萌
(
したもえ
)
に油ながれて日ぞ光りたる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
冬にめぐむ
下萌
(
したもえ
)
の生熱と——
智恵子抄
(新字旧仮名)
/
高村光太郎
(著)
▼ もっと見る
小高みになった
藪蔭
(
やぶかげ
)
のところに
竹樋
(
たけとい
)
を通した清水を
掬
(
すく
)
いながら、
握飯
(
おむすび
)
を郁太郎にも食べさせ、自分も食べていると、不意に後ろから人の足音があって、ガサガサッと藪の
下萌
(
したもえ
)
が鳴る。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
湿
(
しめ
)
り
田
(
だ
)
よ春は田の
面
(
も
)
の
下萌
(
したもえ
)
に油ながれて日ぞ光りたる
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
下萌
(
したもえ
)
や石をうごかすはかりごと
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
あさみどり葦間の小田の
下萌
(
したもえ
)
に蛙鳴きたつ霧
雨
(
さめ
)
の前
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
下萌
(
したもえ
)
の中を見てこう言いながら下りて行きました。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
下萌
(
したもえ
)
の
大磐石
(
だいばんじゃく
)
をもたげたる
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
萌
漢検準1級
部首:⾋
11画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕