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上聞
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じょうぶん
ふりがな文庫
“
上聞
(
じょうぶん
)” の例文
呉が妻を
殴
(
う
)
ち殺したといって告訴に及んだが、この訴訟事件は年を経ても解決せず、州郡の役人らにも処決することが出来ないので、遂に
上聞
(
じょうぶん
)
に達することになって
中国怪奇小説集:08 録異記(五代)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
万一此の事が将軍家の
上聞
(
じょうぶん
)
に達すれば、此の上もない御当家のお
恥辱
(
はじ
)
になるゆえ、事
穏便
(
おんびん
)
が宜しいと理解をいたした、こりゃ最早
何
(
ど
)
の
様
(
よう
)
に陳じても
遁
(
のが
)
れる道はないから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不
レ
達
二
上聞
(
じょうぶん
)
一
仁
者
(
は
)
、於
二
御当家
一
、
為
(
たり
)
二
先例之御定法
一
、至
二
養父歿後
一
者、
縦兼約
(
たといけんやく
)
之次第自然
雖
レ
令
せしむるといえども
二
披露
一
、不
レ
被
レ
立
二
其養子
一
也、病死跡同前也
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
(玄徳なる者は、前々黄賊の大乱の折にも抜群の功労があったものです)と、
上聞
(
じょうぶん
)
に達したので、朝廷でも捨ておかれず、
詔
(
みことのり
)
を下して、彼を
平原県
(
へいげんけん
)
(山東省・平原)の令に封じた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「聞いておる、聞いておる。諸葛孔明の面の長さは二尺三寸あったとか。異相のものには、とかく大智奇才が多い。……南に藤波友衛、北に仙波阿古十郎。近来、たがいに
角逐競進
(
かくちくきょうしん
)
することは、すでに
上聞
(
じょうぶん
)
に達している。されば……」
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
と、さしせまった地方情勢の険を、絵で画くように、わかりやすく、
上聞
(
じょうぶん
)
にいれた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
結局それを
上聞
(
じょうぶん
)
に達するというのであった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「お
贐
(
はなむけ
)
の辞、かたじけない。——じつは
瘧
(
ぎゃく
)
を病んで、まだ少々病余にはござれど、武士の一
分
(
ぶん
)
、押して今日発向つかまつる。仮病にてはあらざりしことも、いつか
上聞
(
じょうぶん
)
に達しおかれたい」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皆伝
(
かいでん
)
になると、
抱
(
かか
)
え教授入江達三郎から
上聞
(
じょうぶん
)
に達し、家格にもよるが、召し出されて、御番人格、御小姓場、御書院詰、などへ出頭することになるので、剣道そのものよりは、同僚を追い抜いて
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“上聞”の意味
《名詞》
君主に申し上げること。
(出典:Wiktionary)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“上”で始まる語句
上
上手
上下
上方
上海
上衣
上野
上総
上人
上﨟