三分さんぷん)” の例文
でも、あたしは、ひとつことを三分さんぷん以上かんがへないことに、昔からきめてゐるの。めんだうくさい。どんなに永く考へたつて、結局は、なんのこともない。
火の鳥 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
代助も二言三言ふたことみこと此細君からはなしかけられた。が三分さんぷんたないうちに、り切れなくなつて、すぐ退却した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いまから二分にふん三分さんぷんまへまではたしか閃々せん/\空中くうちうんでつた難破信號なんぱしんがう火光ひかり何時いつにかせて、其處そこには海面かいめんよりすうしやくたか白色球燈はくしよくきうとうかゞやき、ふね右舷うげん左舷さげんぼしきところ緑燈りよくとう
でも、あたしは、ひとつことを三分さんぷん以上かんがえないことに、昔からきめているの。めんどうくさい。どんなに永く考えたって、結局は、なんのこともない。
火の鳥 (新字新仮名) / 太宰治(著)