“三分一”の読み方と例文
読み方割合
さんぶいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三分一さんぶいちつけて、一口に飲んでしまうんだね。んじゃいけない。噛んじゃ蕎麦の味がなくなる。つるつると咽喉のどすべり込むところがねうちだよ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やなぎれて条々じょうじょうの煙をらんに吹き込むほどの雨の日である。衣桁いこうけたこんの背広の暗く下がるしたに、黒い靴足袋くつたび三分一さんぶいち裏返しに丸く蹲踞うずくまっている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あなた方が馬鹿竹になれば夫婦の間、嫁姑よめしゅうとの間に起るいまわしき葛藤かっとう三分一さんぶいちはたしかに減ぜられるに相違ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)