万丈ばんじょう)” の例文
旧字:萬丈
「おいM、明日あすはしっかりやってくれ、日本人の名声をあげるには絶好ぜっこうの機会だ、どうか祖国のために万丈ばんじょう気炎きえんをはいてくれ!」
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
光秀の胸にり固っていた万丈ばんじょう氷怨ひょうえん雪解ゆきげのごとく解け去ったであろうが、彼をめぐり彼とともに事をなした将士一万余は必ずしも彼と同じような心態ではない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八万四千の眷属けんぞくて、蒼海そうかいを踏み、須弥山しゅみせんさしはさみ、気焔きえん万丈ばんじょう虚空を焼きて、星辰せいしんの光を奪い、白日闇はくじつあんの毒霧に乗じて、ほこふるい、おのを振い、一度ひとたび虚空に朝せんか、持国広目ありとというとも
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふたたび起こる喝采かっさいの声! かくてM大尉エムたいいは第一等の栄冠えいかんて、予定通りわが日本のために万丈ばんじょう気炎きえんをはきました。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
折も折、亡君の命日、しかも大江戸はこの白雪はくせつ万丈ばんじょう
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それともうもうたる黄塵こうじん万丈ばんじょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万丈ばんじょうほこりである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)