トップ
>
一髪
>
いっぱつ
ふりがな文庫
“
一髪
(
いっぱつ
)” の例文
而
(
しこう
)
して露国またその
虚
(
きょ
)
に
乗
(
じょう
)
ぜんとす。その
危機
(
きき
)
実に
一髪
(
いっぱつ
)
と
謂
(
い
)
わざるべからず。
若
(
も
)
し幕府にして
戦端
(
せんたん
)
を開かば、その
底止
(
ていし
)
するところ
何
(
いずれ
)
の
辺
(
へん
)
に在るべき。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
一時
(
ひとしきり
)
魔鳥
(
まちょう
)
の
翼
(
つばさ
)
と
翔
(
かけ
)
りし黒雲は全く
凝結
(
ぎょうけつ
)
して、
一髪
(
いっぱつ
)
を動かすべき風だにあらず、気圧は低落して、呼吸の自由を
礙
(
さまた
)
げ、あわれ肩をも
抑
(
おさ
)
うるばかりに覚えたりき。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし兵馬の金剛杖は、その思いがけない一筋の矢を、
一髪
(
いっぱつ
)
の
間
(
かん
)
に打ち落すことができました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
けれど前後を取り囲んでいる三河
譜代
(
ふだい
)
の面々は、さすがに鉄のように
硬
(
こわ
)
ばった顔をしていた。
一髪
(
いっぱつ
)
の隙もない緊張を示していた。石川数正、酒井忠次の両家老以下が固めている。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もし
一髪
(
いっぱつ
)
の私情にでも引かれたら彼の一門も明智と同じものになったろう。まさに
累卵
(
るいらん
)
をささえたのである。しかし、外に
善処
(
ぜんしょ
)
し、内にはその危機を脱するまでの苦心は言葉に絶えたものがある。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“一髪”の意味
《名詞》
一髪(いっぱつ)
一本の髪の毛。
一本の髪の毛ほどの隙間。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
髪
常用漢字
中学
部首:⾽
14画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥