“累卵”の読み方と例文
読み方割合
るいらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何という不祥ふしょうな出来ごとだろう。帝都の運命が累卵るいらんの危きにあるのに、その生命線を握る警備司令部に、この醜い争闘が起るとは。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
野望のぞみに向って突進し、累卵るいらん巌壁がんぺきになげうつような真似まねをして、身をほろぼしてくれねばよいが——と、思うての——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
累卵るいらんの危機を招くは必然でしょう。——それに張松は魏に使いしながら、帰途は荊州をまわって来たという取沙汰もある。旁〻かたがた、ご賢慮をめぐらし給え
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)