一針ひとはり)” の例文
是をこしらえた女たちは、たとえば野ら働きの最もせわしい日でも、持って行って田のくろに包んで置き、男が茶を飲み煙草たばこを吸う時間にも、一針ひとはりでも是をして置こうとしたのだそうである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小僧こぞうさんたちもののほころびでもれたならわたしうちつておいで、おうち御多人數ごたにんず内儀かみさんのはりつていらつしやるひまはあるまじ、わたし常住じやうじゆう仕事しごと疊紙たゝうくびぴきなればほんの一針ひとはり造作ざうさ
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)