“一同(みな)” の例文
車之助は、——人(り)! まで叫んで一同(みな)の耳へ届かせないうちに、根太(ねだ)から生えたように、部屋の敷居の上にチョコナンと、一個の首となって鎮座ましましていた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
聲(こえ)に應(おう)じて、家(いへ)に殘(のこ)つて居(を)つた一團(いちだん)の水兵(すいへい)は一同(みな)部室(へや)から飛(と)んで出(で)た。いづれも鬼神(きじん)を挫(ひし)がんばかりなる逞(たく)ましき男(をとこ)が、家(いへ)の前面(ぜんめん)に一列(いちれつ)に並(なら)んで、恭(うやうや)しく敬禮(けいれい)を施(ほどこ)した。
播磨 なにを大仰な! ならぬ! この、一同(みな)のおるところで言えっ。
稲生播磨守 (新字新仮名) / 林不忘(著)