“平地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらち58.6%
へいち36.2%
たいら1.7%
ひらじ1.7%
ヒラチ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火葬場は日当りの好い平地ひらちに南を受けて建てられているので、車を門内に引き入れた時、思ったより陽気な影が千代子の胸に射した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それからしばらくたって、白いガチョウは、ニールスをせなかにのせて、山の平地へいちをよこぎり、地獄穴じごくあなのほうに、むかっていきました。
ほかの弾丸たまは、弾丸帯たまおびにキチンと並んでいて、一発も撃った形跡が無いし、弁当や水筒にも手がつけてないところを見ると、源次郎氏は、あの一本榎の平地たいらへ登り着くと間もなく
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
また一ツはあすこをどうしてここをこうしてと工夫に工夫した下絵図、腰屋根の地割りだけなもあり、平地ひらじ割りだけなのもあり、初重の仕形だけのもあり、二手先または三手先
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
却て昨日晝半日の平地ヒラチの旅にはくたびれました樣なことで御座います。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)