平地たいら)” の例文
ほかの弾丸たまは、弾丸帯たまおびにキチンと並んでいて、一発も撃った形跡が無いし、弁当や水筒にも手がつけてないところを見ると、源次郎氏は、あの一本榎の平地たいらへ登り着くと間もなく
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あのS岳峠の一本榎いっぽんえのきという平地たいらの一角に在る二丈ばかりの崖から、谷川にちて死んでいる実松氏の屍体したいを、夜が明けてから通りかかった兎追いの学生連中が発見して、村の駐在所に報告したので
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)