“ひらち”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒラチ
語句割合
平地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我等既に聖なるきだを踏みて登れり、また我はさきに平地ひらちにありしときより身のはるかに輕きを覺えき 一一五—一一七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「おっかあ、ここで見ていさっしゃい。なにも、試合するには、平地ひらちと限ったこたあねえ。登って行って、あの相手を、眼の下へたたき落してみせる」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
草に巨人の足跡の如き、沓形くつがたの峯の平地ひらちへ出た。巒々らんらん相迫あいせまった、かすかな空は、清朗にして、明碧めいへきである。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)