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ゆうだい
ばけものゝ一
面は
極めて
雄大で
全宇宙を
抱括する、
而も
他の一
面は
極めて
微妙で、
殆ど
微に
入り
細に
渉る。
更に
又何かの
場合に
神々がはげしい
御力を
発揮される
場合には
荘厳と
言おうか、
雄大と
申そうか、とても
筆紙に
尽されぬ、あの
怖ろしい
竜姿をお
現わしになられます。
そして、
幕のごときまッ黒な
怪物が、
日輪の光を
雄大な
翼のかげにかくし、クルルッ——と
巻きあがっていった
栴檀刀を目がけて、どこからかまるで
魔風のように
翔けおりてきたかと見ると