“やぶみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢文93.3%
矢信6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう、いくさも今日りじゃ。城方は兵糧がない上に、山田右衛門作えもさくと申す者が、有馬勢に内応の矢文やぶみを射た」という噂が人々の心を引き立たせた。功名も今日りじゃ。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
駒井甚三郎は、その時に矢文やぶみの紙片を取って、七兵衛に読み聞かせました——
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
時鳥ほとゝぎす矢信やぶみ、さゝがに緋縅ひをどしこそ、くれなゐいろにはづれ、たゞ暗夜やみわびしきに、烈日れつじつたちまごとく、まどはなふすまひらけるゆふべ紫陽花あぢさゐはな花片はなびら一枚ひとつづゝ、くもほしうつをりよ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)