“もくゑもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
杢右衞門33.3%
木工右衛門33.3%
木工右衞門33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掛んも計難はかりがたし然ば一先とほ江戸表えどおもておもむきて事をはからふに如ずと思案し杢右衞門もくゑもんに向申けるは我種々いろ/\思案しあんせしが當時大阪よりは江戸表えどおもてかた繁昌はんじやうにて諸事便利べんりなれば一先江戸をめぐりて商賣しやうばい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あざむき天神丸の上乘うはのりして上方筋かみがたすぢおもふかんとむねたくみ足を早めて西濱にいたりければ天神丸ははや乘出のりいださん時なり吉兵衞は大音だいおんあげオヽイ/\と船をまねけば船頭せんどう杢右衞門もくゑもんが聞つけ何事ならんと端舟てんま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
木曾川石岩せきがん映山紅えいざんこう盛に開く。矮蟠あいはんすることうゝるがごとし。和合酒わがふしゆを買ふ。(酒店和合屋木工右衛門もくゑもんなづく。)二里半三富野との駅。一里半妻籠駅。二里馬籠駅。扇屋兵次郎家に宿す。苦熱たへがたし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一枚の図をひく時には一心の誠を其に注ぎ、五尺の身体こそ犬鳴き鶏歌ひ權兵衞が家に吉慶よろこびあれば木工右衞門もくゑもんが所に悲哀かなしみある俗世に在りもすれ、精神こゝろは紛たる因縁にられで必死とばかり勤め励めば
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)