“ふるや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フルヤ
語句割合
古家66.7%
古屋11.1%
古谷11.1%
故家11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この秋海棠しうかいだう杉垣すぎがきのまだかれないまへから、何年なんねんとなく地下ちかはびこつてゐたもので、古家ふるやこぼたれたいまでも、時節じせつるとむかしとほくものとわかつたとき御米およね
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
古屋ふるやの洞にかへりゆけ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
年をとった方は、籐椅子とういすに腰をおろして、小説を読んでいたが、ふと眼をあげて、若い技士によびかけた。和島丸の無電局長の古谷ふるやだ。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私がよく邪魔に出掛けて、この辺の写生を見せて貰ったり、ミレエの絵の話なぞをしたりして、時を送ったのもその故家ふるやだ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)