“ふるいえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古家92.3%
古屋7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
農家らしい古家ふるいえでは今でも生垣いけがきをめぐらした平地に、小松菜こまつなねぎをつくっている。また方形の広い池を穿うがっているのは養魚を業としているものであろう。
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この古家ふるいえの静かな壁のうちから、れ自身の生涯が浄められて流れ出るような心持がする。
家、いやその長屋は、妻恋坂下つまごいざかした——明神の崖うらの穴路地で、二階に一室ひとま古屋ふるいえだったが、物干ばかりが新しく突立つったっていたという。——
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)