“ふきあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吹上60.0%
吹当10.0%
吹暴10.0%
吹荒10.0%
噴上10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときは、粉雪こゆきを、ぐるみ煽立あふりたてますので、したからも吹上ふきあげ、左右さいうからも吹捲ふきまくつて、よくふことですけれども、おもてけやうがないのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
……如何いかがはしいが、生霊いきりょうふだの立つた就中なかんずく小さなまと吹当ふきあてると、床板ゆかいたがぐわらりと転覆ひっくりかえつて、大松蕈おおまつたけを抱いた緋のふんどしのおかめが、とんぼ返りをして莞爾にこり飛出とびだす、途端に
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
薄暗い一室、戸外には風が吹暴ふきあれていた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
毎年まいねん秋祭りの前後に、はげしい山おろしが吹荒ふきあれると、中妻のおばあさんが来たということを
糸繰沼 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ふさぎがちなる肉身にくしんから雄々しい聲を噴上ふきあげよ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)